おててであそぼ〜いきもの篇〜

「やっほ! 元気してる? みんなお待ちかね、『おててであそぼ』の時間だよ!」

「わー」

「今日はちょっと、いつもと違うことをやってみよう! はじめに、わたしが手を使って形を作るよ。画面の前のキミたちは、それがなにを表してるのか当ててみてね!」

「つまり、クイズってことだね」

「その通り! それじゃ、さっそくクイズを出してくよ。問題は全部で5問! ちびっ子のみんなはこれを見て、ドンドン情操を身に付けていこうね!」

「私は答える役に徹するよ」

 

第1問め

これはなんの形かな?

「これは知ってるって子も多いと思うよ!」

「……うん、わかった! これはおなじみのやつだね」

「そうそう! じゃ、正解を見ていこうか」

 

こたえ

「あっ?」

「正解は『コナンくん』だよ! 手の形が、彼の蝶ネクタイ型変声機を表していたんだね。ちょっと簡単すぎたかな?」

「う、うん。そーかも?」

「これはまだまだウォーミングアップだからね。次からが本番だよ!」

(変な声でた)

 

第2問め

これはなんの形かな?

「これも見たことある人、多いんじゃない?」

「あー、これは……これもわかる。かわいいよね! 私だいすき」

「へえ〜、なかなかシブい趣味するじゃない。ヒントは、目線の向いている向きかな?」

「そうそ⸺シブいってなに?」

 

こたえ

「???」

「ちなみに、そっちはなんだと思ったの?」

「え、あっ、エート、その……『きつね』かと……」

「惜しかったね〜〜!! 脊椎動物ってとこまでは同じだったんだけどな〜〜〜!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イーソーの柄ってなんで鳥なの?」

 

第3問め

これはなんの形かな?

「うわ」

「さっ、続いては第3問! なんだかこれを見てると、昔のほろ苦い思い出がよみがえってくるようで……感傷だなあ」

「見てて指が痛いよお」

 

こたえ

「ぐすん……それでね……。お母さんに任せきりにしてたカゴの掃除を……うう、久しぶりに、しに行ったあの夜にね……」

「泣かないで。感情を表に出すのはせめて収録終わってからにして」

「ひぐっ……えへへ、ごめんね……。鳥続きで……ちょっとマンネリだったよね」

「それは別にどうでもいいよ」

 

第4問め

これはなんの形かな?

「わぁ」

「さっきは取り乱しちゃってごめんなさい……さ、気を取り直して第4問め! みんなはわかるかな?」

「3本目の腕はどこから生えてきたの?」

 

こたえ

「……フーン」

「これはかなりの大物だね! ギネス記録狙えるかも?!」

「体言止めですらない文を答えとして採用するの、私はずるいと思う」

 

第5問め

これはなんの形かな?

「さあ、泣いても笑っても最後の問題……みんな、よ〜く考えてみてね!」

「うん」

「……まあ、そうは言ったけど、たかがEテレの子供向け番組ごときにあんまりマジになるのは傍から見てみっともないので、大人のみなさんはやめてくださいね」

「うん」

 

こたえ

「いやー、この問題は難しかったね! みんなは解けた? 私が子供だったら小一時間ぐらいは悩む自信があるよ!」

「そうなんだ」

「ちなみに指の間に挟んでるのはつまようじだよ」

「そうなんだ」

 

総 括

「今日はいつもと違ってクイズをやってみたけど、みんなは楽しんでくれたかな? ここで紹介した手の形の作り方は、放送後に番組ホームページで公開する予定だよ! みんなも真似して、友だちに披露してみてね!」

「次回の『おててであそぼ』は◯月✕日放送予定! ちょっとした手違いでスタジオごと吹き飛んだ『本日のひやしごはん』の尺を、私たちが埋めるつもりだよ!」

「それじゃ次回もよろしく! サービスサービス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BPOに怒られろ」

(おわり)